首相官邸前では一万人超えのデモだそうです。
友人から聞いてネット中継を見てみたのですが、ちょっと涙がでました。
こういうことは、少しはニュースでとりあげられるようになったのでしょうか。
去年絶望して以来、常に半信半疑なわたしがいます。
そんな官邸前が熱いとき、ここ大分県は只今暴風雨の真っ最中。
作業場に置き忘れてきた本を取りに行くのさえ躊躇してしまう雨風が吹き荒れています。
さて写真は今夜の暴風雨の賜物、
久々にデータ整理をしていたら出てきたイタリアの礼拝堂の写真です。
好きな作家さんが、もう薪窯は焚かないということを伝え聞いて複雑な気分の夜です。
福島の事故の影響をきちんと直視してから前に進まないと、
何度でもこの国は同じことを繰り返してしまうのではないかとわたしは思うのです。
できれば、これを読んでいる人たちが
ガイガーカウンターやシンチレーションを手に入れるか自治体から借りるかして
自分の手で、自分の生活圏を測って実感してほしいと思っています。
機種や測り方によって数値のバラつきはあります。
だから素人の個人が測るのは混乱をまねく、というのが去年新聞でよんだ説でした。
でも、そこが高いのか低いのかというだいたいの目安にはなります。
雨どいの下が高い、水がたまるところが高い、窓の近くが高い、1階よりも2階が高い、
一つの敷地内でも色々な傾向があると聞きます。
高いところがわかれば、そこに子供を近づけないようにとか対策ができます。
そうやって実感することで、じゃぁどうするかと前に進むことができます。
今までのように、と願いながら
今までのように、はもうできないとわかっている冷たい自分がいて
それはやっぱり器を作るという土や木の灰を使う仕事をしているからでしょうか。
ものをつくる人たちも、手作りのものが好きだという人たちも
どうか一度ゆっくり原発の事故でどういう状況になっているのか考えてもらえたらなと思っています。
深い深い夜を
ごきげんよう。