学生のときに友人が部屋に泊まりにきて、
近くの古道具屋で手に入れたと言って
へなちょこな龍が描かれた蕎麦猪口をくれました。
それ以来、龍に魅せられてしまって
やれウナギ犬みたいな龍の陶片だの、
へなちょこだけど目力が強い龍だの、
挙句は尻尾のフサフサを描き忘れられた龍だの、
あまり格好良くない龍が私のところに集まってきています。
そんなわけで美術館に文様採集に行っても
つい龍に目がいってしまい、
ハッと気づくとノートに龍ばかり書き写しています。
意外と中国の皇帝が使っていた五本爪の龍が
かなりなマヌケ顔なのも嬉しいかぎりです。
さて来年は辰年。
ここぞとばかりに龍を描きました。
是非、ご笑覧下さい。
○個展
黄色い鳥器店@国立市
11月3日~13日まで。